ミニ情報TOP→ 日本衣料管理協会TOP→ バックナンバー一覧(2003年度:第20巻〜)→
平成22年工業統計表「概要版」が、経産省から発表された。繊維工業の「衣服・その他の繊維製品製造業」に類する事業所を抜粋すると、従業者4人以上では事業所数は前年比約7%減少の1万731事業所、従業者数では同約4.6%減の19万3899人、製造出荷額等は同約5%減の1兆8743億5700万円となり、いずれも減少はしているが、ややブレーキがかかった格好となった。
経済産業省による11年の衣料用洗剤の国内出荷額で、液体が前年比15%増で構成比が56%となり、粉末を初めて上回った。トップ交代は48年ぶりで、震災をきっかけに消費者の節電・節水意識が高まったため。
中央教育審議会の大学教育部会が、学生が授業以外で主体的に学ぶ時間を増やすよう各大学に求める提言をまとめた。国には仕組みづくりに取り組む大学への財政支援を求めた。
経済産業省は、日本繊維産業連盟が運用を開始した、人体に影響のある有害芳香族アミンに変化し得る一部のアゾ染料の使用を規制する自主基準の順守と他の団体への周知を図る考えを明確にした。
政府は国家公務員の13年度の新規採用数を政権交代した09年度比で56%削減、約3700人とする方針を固めた。消費増税の前提となる「身を切る改革」に取り組む姿勢を示すため。
経産省から平成22年工業統計表「品目編」データが発表され、「衣服・その他の繊維製品製造業」(従業者4人以上)に類する事業所において、織物製衣服類では岡山・大阪・広島・岐阜が産出地域の上位を占めた。また、ニット製衣服類(スポーツ含む)では、新潟・山形・奈良・大阪・福井等が上位産出地域となった。
政府は、国家戦略会議を開き、次世代を担う人材の育成策について議論した。産業界が求める人材と教育機関が育成する人材のミスマッチを解消するため、同会議の民間議員が教育システムの抜本改革を提言し、大学の統廃合や高専の増設を求めた。また、統廃合を含む大学改革の推進に加え小・中・高校の「6・3・3制」のあり方や運営交付金、私学助成の配分についても提言している。
消費者庁越境消費者センターは11年11月からの5ヵ月間に寄せられたインターネット経由の海外ショッピングのトラブル相談が767件になったとした。内容では、商品未到着や模倣品が目立っている。
総務省が発表した11年10月1日時点の日本の推計人口は、定住外国人を含む総人口で1億2780万人、1年間で26万人減り、1950年以降の統計で最大の減少。65歳以上の老年人口割合は過去最高の23%に達した。
財務省の11年度の貿易統計によると、織物用糸・繊維製品は輸出・輸入ともに、中国に比べASEAN(東南アジア諸国連合)の伸びが大きかった。衣類・同付属品輸入類もASEANの伸びが際立ち、総額に占めるシェアも拡大するなど、EPA(経済連携協定)やFTA(自由貿易協定)を活用したチャイナプラスワンビジネスの進展が明らかとなっている。
経済産業省の「11年度産業向け財・サービスの内外価格調査」によると、内外価格差の現状は、総合で全ての国・地域の平均は2.46倍と、日本の価格が円換算した海外価格を上回った。素材分野の繊維製品では全ての国・地域の平均で2.16倍となっており、特に中国との内外価格差は4.13倍と開きがあった。
JISC,〔12・3・21改正〕
JISC,〔12・3・21改正〕
JISC,〔12・3・21改正〕
JISC,〔12・3・21改正〕
JISC,〔12・3・21改正〕
JISC,〔12・3・21改正〕
JISC,〔12・3・21改正〕
JISC,〔12・3・21改正〕
日本工業標準調査会よりJISのデータベース検索
http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html
ラミーと苧麻を中心とした植物性繊維の判別を偏光顕微 FT-IR 法を用いて、赤外吸収ピークの強度比を調べることにより同類異種繊維の識別の可 能性を検討した。
東レは、今春夏物からクールビズ(CB)対応ビジネスウエア企画「クール アベニュー」を立ち上げ、アパレル・小売店などへ同社の高機能素材を採用した商品を本格的に提案する。すでに、レナウン、フレックスジャパン、山喜、エミネントの4社と取り組みを開始している。使用素材は、高通気性素材「風通る」、接触冷感性と吸放湿性に優れたナイロン「エクスクール」、肌側の保水率が非常に少ない吸汗・速乾性ポリエステル編み物「フィールドセンサー秒乾」などを展開。
テキスタイルメーカーのノームラトレーディング(愛知県一宮市)は、糸加工の段階で空気を吹きつけ、撚った状態ではなく平らな状態に仕上がるエア交絡糸を使った生地を開発した。エア交絡糸は、岐阜県の特殊撚糸加工メーカーが開発した糸。ノームラトレーディングは、この糸の特性に合わせた織り設計を組み合わせ、軽くて柔らかい素材感を生み出している。
クラレトレーディングは、汎用の分散染料で染色でき、通常のポリエステル長繊維よりも25℃低い、105℃で染まる「ピュアス」を本格発売する。低温染色による省エネルギー効果、CO2が約20%削減できる環境に優しい素材である。ピュアスは、ポリエステルを構成する酸とアルコールに「第三成分」を加えたことで、低温染色を可能にしたのが大きな技術ポイントである。
節電への意識も日増しに高まっているなか、今年の各社のイチ押し素材には、冷感や温感、吸水速乾、消臭などの機能素材、形態安定でアイロン掛けが不要な節電商品、製造時のエネルギーコストを抑制する省エネ素材など、機能の押し出しが強まった。一方で、ファッション性や風合いを重視した素材などの提案もある。機能素材でも更なる高機能や、ものづくりにこだわった機能など、特徴のある素材を押し出す動きも強まっている。ここでは、素材メーカー各社の動きを紹介している。
播州産地のダイイチは、兵庫県の企業などと共同開発した炭化セルロース織物「ソフタン」を拡大している。効果、機能は、いわゆる炭と同じで、柔らかく、軽いという布の特性を持つ。抗菌消臭、遠赤外線効果などがあり、放射性物質の吸着、遮蔽効果もある。ソフタンは、綿織物を低温で焼成し、炭化することでできる。通常、炭化すると強度が極端に低下するが、ソフタンはある程度の強度を保つ。使用する際には不織布などで挟み、強度を保つが、機能は変わらない。
帝人ファイバーは、リサイクル可能で制電性などの機能を持つユニフォーム素材「エネセーブ」を開発した。エネセーブは、循環型リサイクルシステム「エコサークル」によって生まれたケミカルリサイクル繊維を使用。制電性能を持ち、製造現場の安全面にも配慮、節電対応として、夏服には通気性、冬服には保温性を持つ素材を揃えた。
現在、ブラックフォーマル用素材として用いられているポリエステルの機能性繊維についての解説である。黒濃色化(発色性向上)実現のためにアルカリエッチング処理技術を開発し、その技術を基盤として風合い改良を重ね、その他の機能付与(消臭、蓄熱保温、導電性など)を行い、多岐にわたる素材を展開している。
横編み機では糸の太さにより編成条件を調整する必要がある。一定速度で走行している糸にLED面発光フラット照明をあて、背面からカメラでグレースケール画像として撮り、明度分布から糸の本体と毛羽を分離する閾値を決定し、糸幅を連続して測定するシステムを試作した。
健康志向の高まりや余暇時間の有効活用として、スポーツを楽しむ人が増えている。本解説は、シューズの構造や求められる機能について説明し、繊維材料特性により実現したシューズの通気性や耐久性の高機能化について解説している。さらに、さまざまな機能を付加した繊維材料と構造的特性の相乗効果によって、シューズのより高機能化を図ることができるとしている。
三菱レイヨンは汗臭や加齢臭の原因となる4つの臭気に効果を発揮する新素材「CUTELY(キュートリー)」を開発した。消臭性能に加え、吸湿保湿性能も備えており、衣料や寝装、不織布分野など様々な用途展開を見込む。キュートリーは海成分がアクリル、島成分がアセテートの海島構造繊維。多孔質な繊維構造のため、におい成分を繊維内部に取り込みやすい。原綿製造段階で消臭性微粒子を練り込んでいるため、繰り返し洗濯後も優れた消臭力を維持する。
帝人は、熱可塑性樹脂を使用した炭素繊維複合材料(CFRP)によるコンポジット製品の事業化を加速するため、帝人複合材料用途開発センター(TCAC)を米国に開設した。同社は世界に先駆けて、CFRPによるコンポジット製品を1分以内で成形する量産技術を確立しており、新たなマーケット開拓を推進していく。また昨年12月に提携したゼネラルモーターズとの共同開発にも取り組み、グローバル市場における自動車メーカー各社との取り組みを加速させる。
ジャージテキスタイル製造卸のテラ・カーザは、綿・麻の高級差別化素材「スビニオ」と「アサネオ」を開発した。スビニオは、インド原産のスジャータ綿と海島綿との交配種である。繊度が2.8μmという細さで極めてソフトな風合いと、ぬめり感が特徴である。他の綿よりも強度、発色性、光沢感に優れている。アサネオは、リネンの繊維細胞の一つをタンパク質でコーティングした素材である。肌に触れた時に感じる麻独特のざらついた感触が消え、ソフトな風合いを実現した。通気性や速乾性などを保持しながら、保湿性、強度が高まり、家庭洗濯も縮まず、型崩れしない素材である。
クラボウはこのほど、新タイプのポリスチレン系耐熱離型フィルム「オイディス」を開発した。半導体やLEDレンズなどをプレス成型する際、基材と金型を取り外しやすくするために使用する離型フィルムで、特殊ポリスチレン系樹脂を使用することで高温でのプレス成型に耐える上に、フッ素フィルムよりも低コストが特徴。4月から試験販売を行い、来年1月からの本格生産を予定する。
13年春夏の麻素材で、セルロース繊維などとの複合や新たな加工による柔らかさ、適度なハリ、ドレープ性を持った質感の開発が相次いでいる。カジュアル的な感覚に、薄さ、軽さ、エレガントさを加味した新しい麻素材の表現で、関心の高い麻市場への要望に応える。麻素材各社は、既にテキスタイルコンバーターや先行アパレルとの商談が始まっているが、手応えが強く、麻市場の拡大に本腰を入れる。
ユニチカトレーディングは、クーリング素材として熱遮蔽性を高めた新素材「クールアート」を発売する。クールアートは、芯鞘の芯の部分を光が屈折しやすい形に工夫することで遮熱効果を高めた。クーリング性、UVカット、透け防止などの機能に加え、優しくソフトな風合いと発色性の高いファッション素材とし、ハイテンションニットを中心にジャケットやパンツの用途を展開する。
額や掛け軸など表装用の金襴で国内トップシェアの中村金襴工場は、刺繍用のホログラムシートを使い、微妙に色が変化する新しい生地を開発した。開発したホログラムは経糸にポリエステル糸、緯糸にポリエステル糸と刺繍用ホログラムシートのスリット糸を使った。ホログラムスリット糸は超軽量だが、中村式織りにより、安定した生産ができる。光によってホログラム糸が反射し、時には色が重なり、微妙に色や柄の見え方が変化することにより、軽く上質で華やかな表情が得られる。
帝人テクノプロダクツは、量産性に優れたアラミドナノファイバーの開発に成功した。独自のポリマー技術や加工技術により開発したもので、「世界初の事業化に向けて大きく前進した」という。シート(不織布)の形状で市場開拓を進め、14年の商業生産開始を目指す。耐熱性に優れるメタ系アラミド繊維「コーネックス」をベースにした直径数百ナノメートルの均一な極細繊維で、均一な孔径分布を持つ不織布で用途展開を図る。
色と染色は、色の評価方法、様々な堅ろう度、染料の安全性や環境保全の問題など幅広い分野にまたがる。この様な課題を特集1では「染色堅ろう度の評価における課題と現状」(芳住邦雄)、「欧州安全規制と染色工業」(安倍田貞治)、「紙の白さのあり方」(北口紗織)の面から解説した。
繊維加工剤メーカーの大原パラヂウムは、加齢臭の原因といわれる成分「ノネナール」の臭いを消す加工剤を開発し販売を始めた。有機化合物を微多孔の無機化合物に複合結合させた化合物とミクロセラミックス粒子により、吸着機能を持つ。家庭洗濯にも耐えられ、効果は半永久的に持続する。
香水に人が不快と感じる成分が入っていることに着目し、うんち臭など不快な臭いを香水の一つの原料として調合し、そこから、うんち臭を除いた香料をマイクロカプセルに閉じ込め、生地に付着させた生地を紹介する。生地がこすれたり、もまれたりすることでカプセルが壊れ、香りが発現する。
機能性繊維・加工の性能を証明する「SEK」マークなどの認証事業を行っている繊維評価技術協議会は、2011年からSEKマークの海外展開を認めた。すでに中国、台湾、香港、韓国でSEKマークを商標登録しており、実際の海外販売のためのガイドラインも策定。ユニチカトレーディング、河田フェザーの2社がSEKマーク添付の機能性繊維製品の海外販売に着手する。日本発の機能性規格・認証が世界市場に打って出る。
日阪製作所は2012年度から中国子会社の日阪常熟機械科技(江蘇省)で生産した液流染色機「CUT−CF」の中国販売を本格化する。日阪常熟機械科技は09年の設立で、熱交換器や小型バルブを生産していたが、このほど染色機の組み立てラインも整えた。生産能力は月産5〜6台。中国の染色加工場に1号機を据え付けて性能試験を行ってきたが、日本製に見劣りしない性能を示したことから、中国企業向けに本格販売を始める。
日本発の新しい機能加工として注目が高まっているのが抗かび加工だ。繊維評価技術協議会(略称、繊技協)も抗かび加工SEKマーク認証を行っており、その性能は厳しい基準をクリアしている。繊技協は国際標準化機構(ISO)に抗かび性試験法を提案しており、早ければ今年中にISO化される予定だ。ISO化を機に、普及への期待がかかる。ここでは、紡績各社の抗かび加工を紹介している。
色と染色は、色の評価方法、様々な堅ろう度、染料の安全性や環境保全の問題など幅広い分野にまたがる。特集2の「ブラックフォーマル用素材」(中塚均)では黒濃色染めの技術と素材、「木材の染色」(安永秀計)では布と異なる技術が要求される木材の染色法、「日本の文様染めの系譜-奈良時代から江戸時代-」(萩原理一)では日本の伝統文化と言える文様染めを紹介した。
日本の中世の「山科家礼記」と「政基公旅引付」から茶染めの技法を紹介した。
雨、風を防ぐ快適性として、撥水、透湿・防水、防風の試験方法と着用実感との対応を解説する。冬の寒さを防ぐ快適性として、断熱保温、吸湿発熱、遠赤外線放射、太陽光蓄熱保温の試験方法と着用実感との関係を解説する。夏の蒸し暑さをしのぐ快適性として、吸湿、吸放湿性、吸水性、吸汗・速乾、蒸散性、通気性、接触冷感、太陽光遮断の試験方法と着用実感との関係を解説する。
YKKファスニングプロダクツ販売は、撥水性能を持たせた止水ファスナー「アクアガード・ビスロン」を本格販売する。このファスナーはテープ表面にポリウレタンをコーティングし、撥水性能を持たせたもので、止水機能を有したオリジナルのエレメント形状(噛み合わせの歯の部分)が特徴である。従来のコイルタイプのアクアガードと併せてスポーツアパレルを中心に販売を強化していく。
アウトドアの市場は引き続き拡大傾向にある。エコへの意識の高まりや高い機能性への注目などが背景で、街着としてのアウトドアウエアも定着した。厳しい環境下で使われることを想定して作られるアウトドアウエアは最新の高機能素材が多く使われる分野の一つ。12秋冬商品でも様々な素材の進化が見られる。例えばデサントの「マーモット」はダウンの繊毛までナノレベルの撥水加工を施した商品を打ち出す。
空前のK-POP人気で勢いを増す韓流の波が、ついにファッションにも押し寄せて来た。ヤングレディスゾーンでは今春、マルキューブランドが韓国テイストを取り入れたり、韓国ファッションをテーマにしたガールズイベントも開かれた。韓国発の通販サイトも人気を集めている。ウエアのどこかに必ず透け感を取り入れること、アシメトリーヘムを多用することなどがポイント。従来のセクシー系では禁じ手だったというピンクベージュやピンクを基調することで、女性らしい甘さも出す。
帝人ファイバーは、700ナノメートルのナノファイバーで、遮熱や紫外線カットの機能が加わった日傘や帽子を12年春夏向けに打ち出す。ナノファイバーを使った生地は、通常の生地に比べて表面積が数十倍になり光の反射効果に優れるため、温度上昇を抑えることができる。
日経産業地域研究所調査で、クールビズ期間だけでなく年間を通じてネクタイを締めない「通年ノータイ族」は3割を占めた。オフィスのカジュアル化が広がっている。
ワコールとイトーヨーカ堂は共同で、加齢による体型変化に考慮した紳士肌着の新ブランド「ブロス グランデ」を開発し、22日から全国のイトーヨーカドー102店舗で発売する。身長や体重が同じでも、年を重ねるごとに体型や肉質が微妙に変化し肌着がズレる、ダブつく∞ウエストゴムがきつい≠ニいった、肌着の悩みが生じている。「ブロス グランデ」はこうした体型変化に対応する、独自のサイズ設計やこだわり素材・開発で、男性のエイジングを快適にサポートする。
医療・介護ユニフォームの新商品が出そろった。メーカー各社がこれまでの蓄積に展示会などで集めたユーザーの意見を結晶させた。デザイン、快適性と機能性、コーディネート、醸し出す一体感、着用者重視、信頼感など、ポイントは様々。新規参入も絡み、次のヒット商品になるのはどれだろうか。ここでは、各社の2012年新商品を紹介している。
三陽商会は、メンズの「ポール・スチュアート」で、ウール100%で家庭での手洗いが可能な「ウォッシャブルブレザー」を全国百貨店51店舗で発売した。素材には、御幸毛織と共同で開発したウール100%のメッシュ組織の素材を採用。糸から生地に至るまで様々な特殊加工を施すことで、手洗い後もソフトでふっくらとしたウール本来の風合いを保ちつつ、メッシュ組織で通気性にも優れる。
コナカは、太陽光の熱線の反射率を高め、紫外線を効果的に防ぐことで体感温度を低下させる猛暑対策機能と南アフリカ共和国公認による「サウスモヘアプロジェクト」の一環として実現した新商品「コールドスーツ/サウスモヘア」を発売する。サウスモヘアは外気温遮蔽性に優れる。濃色のスーツに淡色が持つ性能を付加し、赤外線反射率を60%以上までに高めた特殊な濃色生地を使用することで、スーツ表面の温度上昇を抑制する。
ナクシスは多言語表記ラベルに対応した「マルチリンガル・IDシステム」の実践的な運用を始めるとともに、ICタグの普及に向けた取り組みを強化する。同システムは、フォーマットに沿って情報を入力すれば、必要な言語に変換し、印字される新しい受発注システムで、既に中国語、韓国語、台湾語、英語、日本語に加えて、フランス語にも対応している。生産国と販売国が違ったり、販売国が複数になるケースが増え、品質ラベルの言語表示を販売国に合わせて変えなければならない問題を同システムが解決する。
ナイガイは、男性の究極のウオームビズアイテムとして、スーツの下にはくメンズパンストを12〜13年秋冬物で発売する。ウエストのアウトゴムやフロントのマチなど本格的な男性仕様として販売する。パッケージ販売で女性からのギフト需要も狙う。
英アクアスキュータムがハロルド・ティルマン氏から管財人のFRPアドバイザリーの手に移り、経営破綻した。ティルマン氏はイエーガーをプライベートブランドエクイティーのベターキャピタルに売却したことが明らかになったばかり。12日には香港リ&フォングループのトリニティーがギブス&ホークス買収を発表しており、英国ブランド売却が続いている。
ビナテックス(ベトナム繊維縫製公社)のブードウィック・ザン会長は日系企業に対して「テキスタイルから製品まで一貫工場を造って欲しい」との考えを示した。さらに「生産管理のためのノウハウも教えて欲しい」との要望も。11年の対日輸出はユニフォームが大幅に伸びたため、同年輸出総額は158億ドルで12%増。日本向け輸出拡大がビナテックスの業績に大きく貢献した。
東レ合繊クラスターは災害時に使用する多機能防災用品セット「衣飾自由」を開発した。学校体育衣料メーカーのギャレックスが東日本大震災以前に構想を開始していたもので、同商品は防寒防風コートをベースに身頃、袖、フードが分離する構造。フードは枕、三角帯、添え木、クッションに、身頃はクッションや寝袋といった用途に使え、災害発生時初期の屋内避難生活をサポートする8つの機能をもたせている。
総合商社が東南アジアで衣料品の生産・調達を拡大している。三井物産が東南アジアでの生産比率を2割から4割に引き上げるなど、その他の総合商社も東南アジアでの生産を強化している。中国の人件費が5年で約2倍に高騰する一方、国内の低価格指向に対応するため、採算に合う調達先の確保を迫られていた。商社が受け皿をつくることで企業の「脱・中国依存」の動きが加速する。
高感度な専門店として拡大してきた有力セレクトショップが、新たな顧客開拓に乗り出している。大型販促を仕掛ける動きや、新業態を開発し、従来と違う客層に向けてアプローチを試み始めた。
伊勢丹新宿本店が2月から原則1時間減らすなど、90年代後半から延長一辺倒だった小売業界の営業時間を巡る戦略は、岐路に差し掛かった。企業収益を確保しながら顧客サービスを維持する最適な営業時間を探っている。
セブン&アイ・ホールディングス傘下のスーパーや百貨店などから1店ずつ選び、正社員をすべて女性にした運営を始める。主要顧客の女性の視点で店づくりや品ぞろえを進める。
世界の大手衣料品SPAがアジアなど新興国市場で収益性を高めている。H&Mがアジアで5割の増収を確保、ZARAが2割、ユニクロもアジア展開を加速、世界のアパレルはアジアを最大の成長市場とみている。
繊研新聞社の第47回全国百貨店改装・増床調査によると、12年春は53店が改装する。ここ数年、投資の絞り込みが続いたが、購買動向の変化への対応を急ぐ。中でも、婦人服や服飾雑貨、家庭用品で刷新が相次いでいる。
今春夏、レディスのヤングブランドの中国内販参入が目立つ。可処分所得が多く、消費意欲も旺盛な「90後」(90年代生まれ)が市場を形成するようになったことが背景にある。これまでは、ヤングブランドであっても、OL・キャリア層が実購買層になることが少なくなかったが、本格的なヤング市場開拓が始まった。ガールズイベントの進化も追い風になっている。
世界最大の交流サイト(SNS)米フェイスブックは、日本の月間利用者が1千万人を突破したと発表。これを受け、12年春以降、マーケティングや営業担当などの人材を採用、販促活用法などの企業向けイベントを開催する。
拡大一辺倒できた中国百貨店は、景気悪化とインフレに加え、SCなどとの競合激化で、昨年半ばあたりから売上高の伸びが鈍化し始め、今年に入って大都市で前年割れの店舗も目立つ。特に衣料品の販売が減少。
中日本高速道路のサービスエリア等を運営する中日本エクシスは、4月14日に開通する新東名高速道路に13ヶ所の商業施設を同時オープンする。従来の飲食や食物販にとどまらず、ファッションビジネス(FB)関連の導入で、高速道路の商業施設のイメージを変え、新たな市場として提案するとともに、FBの成長と地域産業・企業の発展に寄与することを目的としている。
ボストン・コンサルティングはインターネットの普及が経済に与える影響を試算したが、日本の小売業に占めるネット通販の比率は、16年に7%になるとした。ほかの先進国より低くなっている。
世界の衣料専門店11年大手売上高は、上位5位のランクは不変だった。2位のインディテックスが前年度比10%増と高く、4位のファーストリテイリングは国内が8年ぶりに減収、連結で1%増にとどまった。
日本の百貨店が再び輝きを取り戻すために何が必要か。百貨店だけでなく、アパレルや雑貨など取引先からも様々な意見や提案が寄せられている。
日本卸売協会は5月、ビジネススクール「卸売マネジメント技法講座」を開講、卸のリテールサポート(小売り支援)などの経営能力向上が狙い。受講修了者に、卸売専門の資格では始めての「卸売管理士」の資格を授与する。
韓国の百貨店衣料消費が昨秋から低迷している。昨年の春まで百貨店全体の売り上げは二桁成長を続けていたが、夏には一桁に成長幅が縮小。11年11月と12年1月には前年同月を割り込んだ。国内外のSPAの台頭や大型モールの開発による競合の激化、インフレによる可処分所得の目減りが影響している。
12年のアウトレットの新規開業は国内最大級が木更津市に1施設だけで、05年以降では最低。ブランド品を安く購入できるインターネット通販などが台頭し、市場が奪われており、アウトレットが曲がり角を迎えている。
大手百貨店の13年2月期連結業績は、主力の百貨店事業が復調し、収益が改善する見通し。震災による売り上げ減の反動や投資を集中している大型基幹店の改装が効果を押し上げる。ここ数年の経費削減から営業力強化へ軸足を移す。
SBIリサーチの「中国のネットショッピングユーザーに関する研究報告書A(10〜11年)」によると、売れ筋商品は「衣類・靴・帽子・かばん」のファッション商品が女性52%、男性39%と最も利用されている。
東京・台場に19日、「ダイバーシティ東京プラザ」が開業する。物販だけではなく日本から発信するエンターテインメントにこだわり、7階には世界発の「ガンダムフロント東京」を誘致し、国内外から幅広く集客する。ファッション関連では世界のファストファッションや大型SPAが勢ぞろい。ギャップの日本初出店「オールドネイビー」も7月に開店を予定している。
メンズ業界では百貨店や量販店、郊外型専門店など既存のマーケット以外でもクールビズ需要を狙う動きが活発。大都市を中心に新販路・業態の開発が4月前半に相次いだ。
首都圏の商業施設で、今夏のセール時期を遅くする動きが広がっている。三越伊勢丹ホールディングス、ルミネは、例年に比べ、2週間ほど長く正価の販売期間を確保することで、新たなビジネス機会創出を狙う。実需期での欠品を防ぐとともに、価値のある適品を揃えて、需要を押し上げる。他の大手百貨店、駅ビルの一部も同様に、セール開始日を遅らせる方向で調整を続けている。
大丸東京店が婦人靴売り場内に簡易の階段とスロープが一体となった装置を設置し、商品の試し履きを進めている。売り場の平らな床ではいいが、実際に外を歩くと違うとか、下り坂を歩いても爪先にあたって痛くない靴かどうかを確認したいとの不満に答えたものである。
渋谷ヒカリエが26日、開業した。東急電鉄が渋谷の活性化を図るため、商業、文化、オフィスを含む複合施設として建設し、今後の渋谷駅再開発に続く渋谷地区のリーディングプロジェクトと位置づける。東急百貨店が運営する「シンクス」は自主編集売り場からテナントまで揃える新しい形態の商業施設で、多くの日本初、渋谷初のMDを導入した。
電子マネーの11年度の決済総額は09年度の約2倍の2兆円に達した。ポイントサービスなどで支持を広げており、イオンやセブン&アイ・ホールディングスなど流通大手がさらに電子マネー事業を拡大する。
大型店の新規開業、既存店の増床・改装が相次いだ11年春の大阪市中心部。1年経ち、既存商業施設の大半が前年割れとなった。新設・増設施設でも、売り上げ目標に届かなかったところもある。とはいえ、市中心部の主要百貨店、ファッションビルの11年度売上高総計は、10年度総計に約1100億円を上乗せした。開業ラッシュは、観光客を含め遠方客や普段あまり市中心部で買い物をしない客層を呼び込むとともに、消費者の購買意欲も喚起した。
中国でインターネット通販による値下げ合戦が過熱している。一部企業のなりふり構わぬ値下げ合戦が業界全体に波及、楽天は進出からわずか1年半で撤退に追い込まれた。
協業組合ホームドライはワイシャツ・ウエットのオゾン水洗浄を品質アップの重要なポイントとしている。オゾン水は強力な殺菌効果を持ちながらも、環境負荷が低く土壌・水質汚染の心配がない。ワイシャツの消臭効果や白度アップ、洗剤使用量の低減、貯水タンクのカビや藻の減少などのメリットがある。見た目の白さに加えて、低温洗浄による衣類へのダメージの低さ、しなやかな風合いが低料金店との明確な違いをつくる。
「『加工』は家庭では出来ない技術で、家庭洗濯や他店との差別化には必須」とする鰹システムから「Xプロ イージー」が発売された。1台で4種類の加工(カシミヤ、オーダー、シルク、復元加工を推奨)を簡単・低コスト″で実現する機械。作業工程は乾燥に入る前の衣類が濡れた状態で対象加工剤のノズルを開け噴霧するだけ。
アメリカではウエットはドライの代替として「何でも洗え」「仕上げに困難がなく」「生産性を落とさない」ことが要求される。ツーエム化成と山本製作所は、この要求に応える薬剤と機械を完成し、アメリカで評価されたことから、日本に逆輸入する。原理は椿オイルに浸けてウールのキューティクルをコーティングする。続く水洗いで繊維は濡れないが、外側の汚れは落ちる。
シミ、キワツキ、破損などがなく、エリ・袖の汚れを落とせる洗浄システム(ラクナ油脂(株))を紹介している。これはオレンジオイル配合の微アルカリ性液体洗剤、洗浄増強剤(ビルダー)、保湿剤配合の柔軟剤を組み合わせたシステムである。この方法によりササラがけの必要がなくなった。これに撥水剤を組み合わせた防汚加工や販促資材も、同社は提案している。
日本唯一の国際医学新聞「メディカル・トリビューン」の3月1日号に次の記事が掲載された。カリフォルニア州のパーキンソン病研究所の発表によると、パークロロエチレンに曝露される職業にある者は、パーキンソン病発症リスクが、健常者の10倍に達する。これに類似した問題は別の研究者からも発表され、アメリカで広く注意が喚起されている。
最近変色のクレーム事故として多いものがポリエステル繊維のドライによる分散染料流出である。特に濃色のポリエステル繊維はドライ不可がほとんど。分散染料が出た溶剤で白物を洗った場合、汚染もある。
消防法令の一部が改正され、「炭酸ナトリウム過酸化水素付加物(過炭酸ナトリウム)」が危険物に追加された。これによって同物質を貯蔵または取り扱う場合、その性質と数量によっては消防法に基づく市町村長の許可または各地の火災予防条例に基づく少量危険物貯蔵・取扱の届出が必要になる。改正政令の施行日は本年7月1日。しかし、成分を変え安全性を高めるなどした上で「非危険物」と認定されるように動いているメーカーもある。
クリーニング業界、アパレル業界、検査団体から2名ずつ、小売業界から1名(司会)が参加したパネル討議。それぞれの立場から、日常いだいていた疑問や問題をぶつけ合った現実的で具体的な討議。例えば交織素材のアイロン掛け、裁ち切り製品のほつれ、ポリウレタン樹脂加工品の経時変化などを、どう考え、どう対処するかが取り上げられている。
試料は、日本で広く用いられている湿式人工汚染布、家庭用洗濯機の性能評価に用いられているEPA108(汚垢は皮脂、カーボンブラック、豚の血液、ココア、赤ワイン)、ほかに血液、ミルク、粘土など計9種類。洗濯試験は振とう試験器を用い、各汚染布に7種類の洗浄液について実施された。この試験の結果、湿式汚染布の有効性、洗剤の効果の違いなどが確認された。
リネン機器・メーカー東都フォルダー工業鰍ヘ新型包装機を発表した。同社の最新生産ラインとして完全自動投入も可能なユニフォームラインが紹介され、ユニフォームフォルダーと「全自動平面包装機(名称未定)」を用いて包装まで全自動で行い、時間700枚の高速自動処理を可能にした。また、高品質のシーツラインやシミ、汚れ、付着物等による不良品を自動で検知し排出するタオル検査システムなども紹介されている。
今、日本中の紳士服量販店で販売されているニット素材のメンズシャツが全国各地のクリーニング店でトラブルを招いている。これは伸縮性を持たせたメリヤス生地(主に綿とポリエステルの混紡)で作られたシャツ。ソデが最大で9cm伸びた例もある。性質上、機械仕上げが不可能なため、手仕上げコースでの受付が最適であるが、クリーニング料金がワイシャツの2倍以上となった場合、消費者から納得が得られないケースも考えられる。
家事代行や宅配クリーニングなどの生活支援サービスを手がけるイオングループの潟Jジタクは『とことこ保管付ブーツ・靴クリーニングパック』を発売。同パックは靴修理専門店を展開するリフォームスタジオ鰍ニ共同開発で、実際の作業はリフォーム社が行なう。利用者は専用の回収袋にブーツ・靴を3点入れるだけ。宅配便で集荷した後、専用工場で洗浄、簡易補修加工でリフレッシュし、最大9ヶ月間無料保管する。価格は1万2600円。
皮革商社のオンリーワン(神戸市)は、水洗いできる天然皮革「アクアレザー」を使った衣料品の販売をスタートする。布帛とのコンビネーションや部分使いのトップ、ボトムを開発、セレクトショップで販売する。天然皮革は水や温度に対して弱く、色落ちや品質変化を起こしやすい。アクアレザーは特殊加工で、こうしたデメリットを解消したもの。洗濯堅ろう度は4〜5級、収縮率は1%以下という数字になっている。
高齢者が肌着に対して重要視する要件について調査し、肌着に対する高齢者の意識に関してクラスター分析し、考察している。高齢者が肌着に対して重要視するのは、健康快適性能(生理)、耐久性(耐洗濯性、型崩れ等)であった。女性の方が男性に比べ、肌着に対する意識が高かった。
乳がん術後者を被験者としてブラジャー内の温湿度を測定したところ、術側と健側で異なる挙動が観察された。衣服内温度は、術側の方が高い値を示した。シリコンパッド内湿度も極めて高い値を示した。乳がん術後者の温熱生理的不快の大きさが示唆された。
今後の消費者被害の防止と救済に向けた関連法案が注目されている。改正消費者安全法、改正特定商取引法(特商法)、新法の集団的被害回復に関する訴訟制度関連法案の三つ。既に改正安全法は国会に提出され、近く特商法、集団的訴訟法案提出の予定。三法は初の消費者庁による提案法律。事故調査期間の設置、悪質事業に関する消費者庁への設置権限の付与、消費者団体による被害賠償請求訴訟の導入、などを盛り込んでいる。
襟やそで口が茶色っぽく薄汚れてしまったダウンコートの汚れを落としたいという消費者の相談を受け、都のクリーニング店「レジュイール」の社長吉田武さんは「自宅で手入れできる汗による汚れはドライクリーニングより水洗いの方が落ちます」と言う。洗濯絵表示は手洗いが可能か確認する。表面がウールやシルクは避ける。ダウンコートの洗い方@洗濯表示をチェックA汚れの目立つ襟やそで口などを前処理B浴槽で踏み洗い・すすぎC脱水機で脱水D自然乾燥E完全に乾いてから乾燥機にかける。
海外の安い製品に押され続けてきた日本の繊維産業。これまでの技術を生かして、価値の高い製品を生み出そうと、さまざまな取り組みが進む。石川県七尾市の天池合繊は世界一軽い織物「天女の羽衣」を作る。毛髪の5分の1という極細の糸を使い、生地を宙に放つとふわっと舞い上がる。パリのオペラ座で衣装として使われ、欧州の有名ブランドからも引き合いが多い。また、兵庫県西脇市の藤邦織物と宮田布帛は炭素繊維を樹脂でコーティングした特殊な糸の開発に取り組む。車のエンジン回りの小さな部品から自転車部品など、身の回り品にも活躍の場を広げると期待されている。
機能性を高めたタオルの人気が広がっている。汗をふき取る吸水性だけでなく、触感や保護機能のある素材を混ぜるなどプラスαの効果が新しい需要を刺激。細く「より」のない特別な糸をつかうことでふんわり軽い仕上がりにした「マシュマロパイル」(内野)の売上が増加。また、肌や髪を傷つけにくいとされるシルクと綿の混ざった糸で仕上げたタオル、備長炭を糸に練り込んで消臭機能を高めたタオルなど枕専用の「タオル フォー ピロー」(西川産業)も関心が高く、取扱店舗数は広がっている。矢野経済研究所によるとギフト需要の低迷は続くが、自家需要では機能や品質などを見直す動きが高まっていると分析している。
『月刊国民生活』は『たしかな目』の大衆性を引き継ぐ形で4年前にリニューアルされた。誌面刷新の試みはまだ途上にある、と認識していたので、休刊という実質廃刊は早すぎる選択では、と残念に思う。行政機関の情報媒体に期待されているのは、正しい情報を確実に幅広く届けるという点だろう。消費者被害の根絶には、被害者の苦悶が社会的に共有化されることが必要になる。この共有化へのツールの一つとなることが国民生活センターとともに歩んできた『国民生活』の重要な役割であった。その役割を受け継ぎ、さまざまな消費者問題の社会的共有化をどう実現するか、これは今後の新媒体(Web版)に課せられる重大課題と思う。
消費者庁は官庁ごとに発信していたリコール・回収情報を一元化して横断的に検索できる「リコール情報サイト」のパソコン版と携帯版を4月1日にオープンした。これまでのリコール情報ポータルサイトは、各機関のリコール頁のリンク集にとどまり、知りたい情報にたどりつくのに時間がかかった。情報提供の体裁などもバラバラで利便性が低かった。今回のサイトは、消費者が"使えるサイト"を目指して構築された。
今年の統一テーマは「安全・安心 いま新たなステージへ」全国各地で行政や消費者団体、事業者団体などによるパネル展示や広報誌への掲載、講演会など約240件の取り組みが行われることが消費者庁に報告されている。消費者月間は、消費者保護基本法施行20周年を記念して1988年からスタートし、今年で25回目を迎える。消費者保護基本法は04年に消費者基本法に改正され消費者の8つの権利が明記された。
偽物を売る通信サイト、高齢者を誘う悪質DMなど消費者被害が「国際化」の時代を迎えている。買った靴は、米国のブランドのはずだったが製造国はベトナム、発送元は中国。明らかに偽物だ。20代女性がインターネットで通信販売を利用した時の経験。返品しようとインターネットで交渉した。しかし、「追加料金を振り込めば別の商品を送る」などと回答があったもののうやむやにされ実現はしなかった。一方高齢者の被害が目立つのは、海外経由の宝くじのDM。申し込み用紙にクレジット番号を記載してFAXした。一回購入のつもりだったが毎月代金が引き落としされる。消費者庁が開設した越境消費者センター(CCJ)担当者は、「信頼度の高いSNSでも、広告の信頼性は別物と考えた方が良い」と言う。
縫糸は、縫製品の品質向上のために、縫製品の部位や縫製目的によって縫糸の種類や縫製条件を変化させる。縫糸の種類、番手、製造過程(原料、撚糸工程、染色工程、加工)について紹介し、シームパッカリング防止対策、ストレッチ素材の縫製、新しい機能性縫糸について解説している。
ダウンジャケットの縫製でダウンの噴き出し防止に関する記事。トラブルは、光沢がある黒色の素材で発生した。この素材は布帛(織物)に見えたが、顕微鏡で確認したところニット素材であることが判明した。縫製ではニット素材とは思わず、尖った針先端のミシン針を使用したため、地糸切れが発生し、そこからダウンが飛び出しやすくなったものと判断された。ミシン針からの対策としては、ボールポイント針でかつ細身の針を選ぶことが考えられる。実際にテストしてみると、地糸切れと噴き出しは減少したが、横方向に非常に伸びるニットだったため、ニットが伸びる際に発生するダウンの噴き出しを防止することは困難だった。このような場合には、ニットとダウン素材の間に生地を一枚挟むと、噴き出しを減らせる可能性があるという。
JIAM2012では、全国ミシン商工業協同組合の協力のもと、主催者特別企画ゾーンにおいて「日本の匠」(仮称)コーナーを設置する。同コーナーでは日本の物づくりに根幹として流れている世界に誇れる匠の持つ技術・製品等を発信するという趣旨で実施。参加資格は全ミ連傘下の会員企業が対象で出展は無料。応募内容は審査のうえ、参加を決定するという。問い合わせ先は全ミ連事務局:TEL03-3831-6961
経済産業省は、「ハラジュク」や「ギンザ」など、日本ファッションの発信源として海外で知名度が高い街を、海外に"輸出"する取り組みに乗り出す。海外商業施設の中に、「原宿ストリート」など実際の地名を冠した区画を作り、専門店などが日本と同じ品ぞろえで出店する構想だ。経産省は、進出の核となる大手小売企業などと中小専門店を仲介する事業を4月に始める。
12年も中国の主要地域・都市の法定最低賃金が引き上げられる。上海では13%上昇、2000年の3倍以上。安価で良質な労働力を背景にした中国生産が大きな転換点を迎えている。
島精機製作所は、現在使用されているホールガーメントの横編み機の編み幅増加による多様なニーズへの適応、および世界で最も細かいゲージの成型横編み機を実現した。今年9月には米国ドレクセル大学と島精機は研究開発の設備および技術的な協力を行う。さらに、島正博社長は米国繊維歴史博物館において殿堂入りが決まった。米国の繊維産業の発展および生活向上に特に顕著な貢献があった人物・企業を顕彰するもので、外国人は初である。
@7月13、20日Aドーンセンター、日本女子大学B人体の整理メカニズムから見た夏の衣服の役割と機能、春夏向けインナーの機能性について、冷感素材ビスクールHPについて、他C日本繊維製品消費科学会 TEL:06-6358-1441
@8月3日A大阪化学技術センタービルB「糸づくり講座」では、糸作りのための実践的な技術応用ならびに創造的技術開発を養うために、紡績に関する体系的な知識を工程に沿って解説C日本繊維機械学会 TEL:06-6443-4691
発行:一般社団法人日本衣料管理協会 会長:中島利誠/発行人:大谷芳男