ミニ情報TOP→ 日本衣料管理協会TOP→ バックナンバー一覧(2003年度:第20巻〜)→
経済産業省繊維課は、15年度補正予算で1億円を確保した「ものづくりサプライチェーン再構築支援事業」の事業者の公募を開始する。締切は4月7日。補助率は2/3以内で、上限は1千万円。今回の公募で予算額を下回った場合は2次公募する。
特許庁の調査で、偽ブランド品や海賊版のDVDなど模倣品を売られた日本企業の6割が、インターネットの通販サイトで被害を受けていた。模倣品販売サイトとして摘発されても、その後すぐに別のサイトで販売を再開したり、見た目はそっくりなのにロゴだけを外したりするケースが多く、摘発逃れの手口も巧妙になっている。
政府は「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」で、訪日外国人数を20年に現在の2倍の4千万人、30年には3倍の6千万人に増やす新しい目標を決めた。成長戦略の柱として訪日客増加による観光業の育成をめざす。
ミャンマーの繊維製造関係者で結成したミャンマー繊維経済同友会は、日本の経済産業省やJICA、繊維関連企業と連携、支援を受け、ミャンマーの繊維産業の発展に向けた活動を開始した。
経済産業省は16年中に、コンビニエンスストア大手3社などと電子タグを使った買い物の実証試験を始める。無線通信で価格などの情報をやりとりできる電子タグをバーコードの代わりに商品に付ければ、レジを通す時にいちいち読み取り機を当てなくても買い物の総額が瞬時に計算できる。人手不足の問題もやわらげられるとみて、普及をめざす。
TPPの「果実」を得ようと14〜15年の外資によるベトナム繊維業への投資額は57億ドルと過去約20年間の累積投資額の7割弱に達した。TPPが外資を引きつける起爆剤であることには違いない。ベトナム以外のインドネシアやタイ、フィリピンが相次ぎ参加意向を示した。産業のグローバル競争で後れを取るわけにはいかないという焦りがにじむ。
政府の産業競争力会議は、成長戦略の概要をまとめた。現在約500兆円を600兆円にするため、ロボットやITによる第4次産業革命で新しい市場をつくることを柱に据えた。高度人材に永住権を認める体制も整備する。分野ごとに数値目標を置いたが、実現に向けた道筋を示すことが今後の課題になる。
経済産業省はカード大手や国民生活センターと連携し、国内外の悪質加盟店の排除に乗り出す。偽ブランドの販売といった被害情報を共有した上で、加盟店契約を取り消すなどして消費者の被害が拡大しないようにする。
LINEやフェイスブックなどSNSに絡むトラブル相談15年度が、全国の消費生活センターに過去最多の約9千件寄せられ、5年前の10年度に比べて3倍近くに急増した。特に、中高年で顕著に増えている。
日本繊維輸入組合が経済産業省及び財務省の資料からまとめた「衣類の生産と輸出入の推移」で、国内供給量(国内生産量+輸入量)は前年比5.6%減と、衣料品不振が証明された。輸入浸透率はこの10年間、12年を除き上昇傾向で、15年は97.2%になった。
観光庁は、5月1日から外国人旅行者向け消費税免税制度を拡充、@衣料品など一般物品の免税対象金額を「5千円以上」に、A海外直送手続きの簡素化、B免税手続きカウンターの利便性を向上させる。
第18回は第7編に入りアパレル製品の基礎知識として、第1章 アパレルの製造(アパレルとは、生産工程の概要、企画・設計、縫製工場の工程概要と生産設備)について解説した。/72(4),〔16・4〕P223〜243 第2章 アパレルの品質(消費者苦情、衣服の使用と性能変化、苦情事故を発生させないために)について解説した。
オーミケンシは、可食レーヨンを開発した。100gあたり6kcalと低カロリーで食物繊維は5gとおよそレタス1個分、においや味は無く、味付けもしやすい。「ぷるんちゃん」の名前で販売する。麺タイプとご飯に混ぜて食べる粒タイプがある。
大東紡績の羊毛素材「イー・ウール」は、塩素を使わない世界初の羊毛防縮加工技術を用いた「洗える寝具素材」と高い評価を得ている。羊毛は塩素加工が一般的だが、その排水は有害物質の発生源となり、環境に負荷がかかる。イー・ウールは、上部三層のみを除去することで水なじみを良くし、家庭での水洗いを可能にした。イー・ウールのEは、エコロジカル、エッセンシャル、イージーケアの頭文字を取った、安心・機能繊維である。
まだ知られていない絹の機能を解明し新たな使い道を探る動きが広がっている。東京農業大農学部長島教授は日焼け止め、ゼリー等のシルク製品を企業と共同開発した。東京農工大工学部朝倉特任教授はシルクの構造を研究してきた。現在化学繊維でできている人工血管は血栓ができてしまい細くできないが、シルクを使用した細い人工血管が開発できれば需要は高いはずと話す。信州大繊維学部中垣特任教授はカイコの遺伝子組み換えで人工的にクモ糸を作る研究をしている。地元のシルク産業復興のため京都丹後市との取組みで、将来的にクモ糸の成分を含む「スパイダー・シルク」等高機能シルク生産を目指す。
JX ANCIの不織布事業はナノファイバーに力を入れており、レーザー法によるナノファイバーの2017年の販売開始を目指す。炭酸ガスレーザー超延伸法は山梨大学の鈴木章泰教授の研究による技術で、@溶剤を使用しないので環境への負荷が少ないAエレクトロスピニング法よりも高い生産効率が見込める、などの特徴があるという。まずはポリプロピレンで300ナノメートル級の量産技術を確立し、将来的にはポリエステルも視野に入れる。フィルターなどの用途を狙う。
太陽工業はこのほど、光触媒の基準を初めて上回る空気浄化性能を備えた新膜材「ピュリファイシリーズ」を発売した。同社は1998年に酸化チタン光触媒機能を持つ膜材を開発したが、新膜材は防汚性が向上するとともに、車や工場などから排出される窒素酸化物などの大気汚染物質を浄化する機能を持つ。主に、公共施設、都市部の交通施設、レジャー施設、商業施設などの屋根や壁などで需要を見込む。
クラレトレーディングは桜の花のような五葉断面ナイロン長繊維を開発した。今月からインナー、レッグウエア、スポーツ用途などに販売する。同ナイロン糸はクラレの酢酸ビニル系水溶性樹脂である「エクセバール」を使用し、染色工程でエクセバールを溶解することで桜の花のような5枚の花びらの断面を持つナイロン長繊維を実現した。糸側面にシャープな溝があるため、毛細管現象により吸水拡散性が高い。また、通常のナイロン糸に比べて肌への接触面積が少ないため、さらっとした風合いがある。
帝人コードレはこのほど、人工皮革「コードレ」の新商品としてカーフやキップなど高級天然皮革のような上質な質感と高い機能性を併せ持つ人工皮革「マエストレ」を開発した。高級紳士靴・婦人靴やかばんなどの用途に向けて販売する。使用する繊維の種類、不織布構造、基材の密度や積層方法などを工夫することで、上質な天然皮革特有の重厚感を再現し、通気性や透湿性、耐久性など人工皮革の機能も付与した。
レンチングとザ・ウールマーク・カンパニーはこのほど協力協定を結んだ。精製セルロース繊維「テンセル」とメリノウールの複合材料で高級テキスタイルとアクティブウエア市場での需要拡大を目指す。両社は、テンセルとウールを組み合わせることで、ファッショナブルなシルエットを可能にし、機能性と高級感を両立する素材を作ることができ、理想的だとする。
帝人フロンティアは、ユニホーム向けに、屋外作業での快適性を狙った新素材「イクスマックネオ」を開発した。不定形十字断面の特殊チタン含有ポリエステル糸を独自の後加工技術で微細捲縮を施し、緯糸に使った。緻密で不均一な捲縮によってかさ高構造の織物に仕上げ、高い遮熱性を持たせた。イクスマックネオ糸の赤外線透過率は16.3%と従来品の27.8%より小さく、生地の遮熱性は、従来品より2度以上高く、UVカット性能を表すUPF値は50を超える従来品のさらに倍の数値で、吸水性も倍近い。
旭化成は、原料50%以上が再生糸となるポリウレタン弾性繊維「ロイカEF」開発した。ロイカEFは、守山製造所ロイカ工場(滋賀県守山市)で生産する。工場内で出た不使用糸などを再利用する。ポリウレタン弾性繊維は、これまで溶解温度の制御が難しく、リサイクルに向いていないとされていたが、独自の技術で再生ポリウレタン弾性繊維を開発した。
東レと全国農業協同組合連合会(JA全農)は、快適性を追求した農業用防護服「カッパ天国エース」を開発した。東レが開発したディスポーザブル型高機能防護服「リブモア」の防水透湿タイプをベースに、ポリプロピレン不織布と防水透湿フィルムの3層構造素材を使用、耐水圧1万o、透湿性6000g/u・24時間以上のハイスペックを実現した。
ユニチカトレーディングは17春夏向け婦人服地販売で防透け性に優れた新素材「クールアート−20」を開発した。三層構造ポリエステル長繊維で、中間層にある20葉断面形状の高濃度特殊セラミック層と最内層の中空部が可視光の透過を制御、乱反射効果も高めて優れた防透け性を持たせた。また中空構造のため、軽量化でも特徴を持つ。パンツ地のほか、こうした特徴を活用して、ブラウスなどトップス商材にも展開する。
p155〜158 デング熱やジカ熱など害虫による被害防止には衣料による対策も求められている。防虫機能衣料の概要について解説した。/「JIS L 1920 繊維製品の防ダニ性能試験方法」について 西川翔子、豊田正博,p159〜164 アレルギー性疾患の原因となるチリダニ類を防ぐ防ダニ加工製品が開発され、その試験方法としてのJIS L 1920が2007年に施行された。現在これをISO規格にすべく作業が進められているが、このJIS防ダニ性能試験方法について解説した。
p186〜196 1980年からの革新的染色技術の動向について解説した。/繊維産地の盛衰(1) 72(4),〔16・4〕P244〜253 日本の古代から江戸時代までの天然繊維について、栽培地や栽培技術、製糸・製織技術の変遷や技術の進歩、流通構造の形成等について解説した。
皮革テキスタイル製造卸の京都レザーは、日本産の牛革に箔加工を施した「箔レザー」を開発、世界に販売する。これまで箔加工を施すには蒸着フィルター等に箔を載せて革に貼り付けるケースがほとんどで、箔が浮き上がるなどの問題が発生したが、箔レザーはなめし段階で特殊な加工を施して金や銀、プラチナなどの箔を直接貼り付けて意匠効果を演出する。皮革の風合いは変わらず、形状変化も起きない。
シキボウは、綿の実やヤシ、竹などボタニカル(植物性)な加工を新たに開発した。綿の実からできる油を使った柔軟加工「メンミーユ」は、日本で唯一綿実油を生産している岡村製油と共同開発した。綿実油由来の柔軟剤を使うことで、無駄のない循環とソフトな風合いを実現した。その他の柔軟加工としてバラや月見草、アボカド、ユズなどもそろっている。
大気圧プラズマジェット処理を綿とポリエステル布に行い、液状汚れと粒子汚れの防汚性を評価した。
「特定芳香族アミン規制」が4月1日、施行される。厚生労働省は、「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」第2条第2項の物質を定める政令の一部改正(2015年4月)に基づき、同年7月にその省令を制定した。化学変化により24種類の特定芳香族アミンを容易に生成するアゾ化合物質を有害物質に定めたものだ。厚労省は今後、試買テストを行い、違反者には罰則も課す。
四国タオル産地の丸山タオル(愛媛県今治市)はこのほど、シルクアミノ加工を施したタオル「絹綿美人」シリーズを同社の公式ウエブショップから発売した。同加工は群馬・富岡産の繭から抽出したアミノ酸などの溶液をタオルの繊維に付着させ、肌を保護する保湿・抗菌効果や紫外線カット効果を付与する。桐生産地で染色整理を手掛けるアート(群馬県桐生)の特許保有技術をタオルに活用した。
住友化学グループで殺虫剤や防かび剤などを扱う住化エンバイロメンタルサイエンス(SES)はこのほど、アレルゲン低減化剤「アレルセーブ」シリーズの新製品として繊維加工用「アレルセーブZ-80」を開発し、繊維加工剤分野に参入した。無機化合物である酸化チタンを有効成分として塵性ダニアレルゲンやスギ花粉アレルゲンなどアレルゲン物質に対して、アレルゲン性を低減する効果がある。
ジーンズメーカーのエルウェイズ(広島県福山市)では、3年かけて開発したアンゴラ混デニムを使ったジーンズが、衣料品チェーンで4万本販売したところ1か月で8割以上売れ、さらに完売するなど出足が好調だ。特許も申請中で、今秋冬向けも販売を拡大する。開発したアンゴラ混デニムは、アンゴラが3%ほどの混率で残りは綿、ポリウレタンとなる。ウールの3倍暖かく、シルクのような肌触りを実現。優れた伸縮性とすっきりとしたシルエットを出せる。
専門店を主販路とするレディスアパレルメーカーが雑貨の提案を強めている。専門店が顧客の多様化するライフスタイルへの対応や来店頻度の向上のために、雑貨を必要としているからだ。以前からインポートの服飾雑貨を提案するアパレルはあったが、専門店のウエア構成比の縮小が進み、受注確保と取引強化を狙って、オリジナルブランドを含む多彩な雑貨が増える傾向にある。
ファッションとITを融合した「ファッションテック」と呼ばれる新しいビジネスが広がってきた。3月上旬に関連企業が一堂に集まり、事業を発表した。その中から浮かび上がってきた主なキーワードは「オーダーメード」「試着」「人工知能(AI)」。大手企業も巻き込みながら「服が売れない」時代をテクノロジーの力で変えようとしている。
医療機関向けのメディカルウエア、介護・福祉業用のユニフォームは2016年も活況を見せる。メディカルウエアでは看護師の増加を背景に女性向け提案の進化が著しい。介護産業は人材不足や人件費の低さなど市場として厳しさはあるが就労人口が確実に増える業種であり、アパレルメーカーは差別化に注力する。ここでは、市況と各社の商品傾向を追っている。
国内のスポーツメーカーと大学が、スポーツ分野の活動で連携を強めている。これまで個々の体育会とメーカーがサプライヤー契約を結ぶことがあったが、各部をまたぐ全学的な規模に拡大するなど、メーカーが学校のブランディングに関わるようになっている。アメリカには多い例で、アメリカ型の産学共同によって、"大学スポーツの産業化"を目指す動きとして注目される。
三陽商会はゴルフウェアブランド「ポールスチュアート スポーツ」のポロシャツ「ザ・パーフェクト・ポロ」で純国産の衣料品に認証を与える表示制度「Jクオリティ」の認証を取得した。100回洗っても縮みにくく、色落ちも少ないという。春の新色を追加して展開を増やす。
ミセス向けコートは16〜17年秋冬、一枚仕立てなどで薄く軽量化する傾向がある。一方で、ベーシックなダウンや厚手のコートは控えめ。前年の全般的なコート不振で、アウターは軽く羽織れる物や中間アイテムにシフトし、着用期間の長い商品が充実している。型数や数量は減らす企業がある半面、デザイン性や付加価値のある商品をしっかり販売するという企業もあり、ブランドの特性によって対応が分かれている。
「レディ・トゥ・バイ」または「シー・ナウ・バイ・ナウ」。ショーで見た服がすぐ買えるという意味で使う。市場の変化に適したショーカレンダーを再検討するという米国ファッションデザイナーズ協議会(CFDA)に対し、パリ・ファッションウイーク(パリ・コレクション)を主催する仏クチュール連盟はクリエーションの名においてこれを否定する動きを見せている。
学生服製造最大手の菅公学生服(岡山市)は、学生スラックスを生産する高城工場(宮崎県都城市)を近隣へ移転増設するため、新工場を設立する。着工は今年3月で完成は11月を予定。今回の新工場設立は、2014年の菅公学生服アパレル大山工場(鳥取県大山町)の立ち上げ以来。現在の菅公アパレル高城工場を高速道路のインター近くにある都城インター工業団地に移転し、増設するもので、国内生産体制の強化や物流の効率化に加え、雇用確保が狙いとなる。
オンワード樫山の新流通ブランド「エニィファム」は世界トップクラスの伸縮デニムを展開する。これは、トルコのイスコ社のストレッチデニムを使用。伸縮率160%、回復率95%で、驚くほど伸びるのにしっかり戻るのが特徴。組成は綿72%・ポリエステル25%・ポリウレタン3%で、伸びてサイズが緩くならない、ひざが出ない、体形に沿うフィット感などに優れる。
百貨店の紳士向け靴下売り場に「柄物」が広がっている。レナウンは40代向けに柄物を扱うカジュアル靴下の新ブランドを立ち上げる。ナイガイも柄の種類を増やす。福助は動物柄など一目で分かる柄を増やし、贈り物用に来客する女性客にアピールする。百貨店の衣料品販売が厳しいなか、各社はファッション性の高いデザインを競って顧客を取り込む。
専門商社のブランド事業が今秋冬に向け、また活発化してきた。従来の販路に加えてネット販売で新たな客層にアプローチしたり、商社同士の協業で互いの強みを生かす取り組みが特徴的。アパレル商品のOEM(相手先ブランドによる生産)生地輸出などに続く事業の柱になるか各社の手腕が問われる。
GMS(総合小売業)向けメンズカジュアルは昨年秋冬、暖冬で防寒物が苦戦したことから、16年秋冬は秋物を重点としたMDにシフトし、羽織り物など中間アイテムを拡大する。スタイリングでは旅をテーマにしたジャケットが軸のコーディネート提案が目立つ。また、主力のGMS以外の販路での直営店事業にも力を入れ、新たな客層の開拓を進める。
個店や店舗数の少ない衣料品店、新進のデザイナーが余力のある縫製工場と直接取引し、小ロットで衣料品を確保できる仕組みが登場した。電子商取引(EC)運営のラクーンが始めたもので、国内工場の能力をまとめて公開。取引を促す。訪日外人客が増え、売り場での「日本製」需要は大きいが、縫製はほとんどが海外だ。大規模チェーンや高級ブランドでなくても、売り場で「日本製」を取り扱えるように後押しする。
16〜17年秋冬デザイナーコレクションは、ファッションショーやデザイナーブランドの本質を見つめ直す動きが広がった。ネット社会におけるブランドの在り方、発表や販売の時期の見直し。ファッションサイクルが加速するなか、一度立ち止まって、良い物作りやブランドのために大切なことを考える作業が進んでいる。
人気女優がテレビドラマで着用した服がヒットするケースが急増している。最近では、15年10〜12月期のドラマ「私に恋したお坊さん」の石原さとみさん、さらに16年1〜3月期のドラマ「ダメな私に恋してください」の深田恭子さんの着用衣装への問い合わせが殺到し、即完売する商品も多い。その背景には、着用衣装のまとめサイトやSNS(交流サイト)の情報など、ネット社会の発達が大きく関係している。
「お直しに応えること=売り買いを越えた店の信頼」―。路面専門店でお直しサービスに丁寧に応えるところが増えている。将来を見据え、より深く顧客に活用してもらうには、客が購入した後も「売りっぱなし」ではない手厚いサービスとコミュニケーションが重要になっている。お直しを請け負うミセス専門店は、顧客が大事にする商品で語らい、服への嗜好を共有し、顧客満足を高めている。
「即日配送」や「返品無料」。便利なサービスを次々に加えながら、急成長するネット通販。しかし消費者の目の届かぬ所で、それを支えるトラック物流が疲弊している。長期間労働と低賃金による人手不足、下請け構造が拍車をかける採算難。ネット通販成長の大きな阻害要因になっている。
日本流に注目し、日本に進出する中国の小売・サービス関連企業が目立ってきた。訪日観光客が増え、日本への関心が高まったことを受け、日本での商品調達やホテル運営、飲食店展開などに投資し、日本流のサービスや手法の吸収を狙う。中国の対日投資は年600億円程度。従来は製造業が多かったが、小売りやサービス分野の投資も今後存在感を増しそうだ。
インターネットと実店舗を融合させたオムニチャネル戦略がようやく広がり始めた。カギを握るのは全国に点在するコンビニエンスストア。消費者はネットで注文した商品を、時間を気にせず受け取れるようになった。この1年でネット通販がぐんと使いやすくなり、通販市場の拡大に弾みがつきそうだ。
JR名古屋駅前を中心とした名駅地区で"3大プロジェクト"と呼ばれる超高層ビルの完成が続いている。巨大プロジェクトの進行でオフィス空間が急増、名駅地区に事務所を移す企業も相次ぐ。増え続けるオフィスワーカーと、東海地区最大のターミナル駅が集まる広域からの客を狙い、商業開発も急ピッチだ。
高島屋はオンワードホールディングスと組み、衣料品販売に新手法を導入する。店頭に試着用衣料だけを並べ、注文を受けると店員がオンワード側の在庫を確認し、取り寄せる。売れ筋のそろわない地方店でも新商品が手に入り、店側は在庫管理などの業務を効率化できる。高島屋は他のアパレルにも広げ、苦戦が続く地方店のテコ入れにつなげる考えだ。
店頭を支える販売職の確保が難しくなるなかで、新しい取り組みを進める専門店が増えている。社内教育の充実や独自の人事評価の整備など、学生から"選ばれる企業"を目指す動きだ。
16年春、商業施設でテナントのスタッフも子供を預けられる事業所内保育園の設置が広がる。販売スタッフの確保が難しくなる中、高時給で集めても定着しないため、子供連れでも安心して働ける環境づくりを目指す。
きもののレンタルが加速している。とりわけ目立つのが、20代中心の若い女性が京都や東京・浅草、金沢など主に観光地でカジュアルきものを着て楽しむ姿の増加だ。きものレンタルは振袖や七五三、袴に代表されるフォーマルが主流だったが、この波が街着にまで押し寄せてきた。この流れが着物離れに歯止めをかけ、きもの市場を再び活性化させる突破口につながるか注目した。
商品の価値を下げたくない、大事に売りたいと、子供服大手専門店で、15〜16年秋冬物からセールを廃止した。結果は、プロパー比率の工場、春夏物の購買促進などの効果となって表れることに期待している。
ルミネが3月25日にJR新宿新南口に第1期をオープンしたニュウマン、東急不動産が同31日に東京・銀座5丁目に開業した東急プラザ銀座は「ゆったりした空間」にするとともに、屋上に大きな広場を設けるなど共用部の休憩スペースを充実した。環境デザインにも新しい要素を取り入れた。今月15日、JR恵比寿駅西口にオープンするアトレ恵比寿西館も屋上にガーデンテラスを設ける。
アパレル世界2強の首位争いが激しくなってきた。H&Mは16年11月期の店舗純増数を過去最高に設定、413店増やした。インディテックスも今期に300店超を増やす。経済が減速する中国でも値ごろ感を強みに店舗網を広げ、世界全域で拡大策を強化する。
米大手小売業の15年度(一部企業を除き16年1月期)業績は、50社合計の売上高が前期比0.6%の増収となった。春の低い気温と暖冬が影響したほか、期待のクリスマスホリデーセールも苦戦、値引き販売が多発した中、17社が減収、11社が純損益段階で赤字となった。
主要小売りの業績は17年2月期も増収増益の見通しだが、経営者は消費の先行きに警戒感を強めている。実質賃金が伸び悩んでいるうえ、年明け以降の株安で「逆資産効果」の逆風が吹く。前期は業績の下支え役だったインバウンド消費も、円高のあおりで勢いが鈍る懸念が出ている。
婦人服を中心とした専門店の通期(16年2月期)および第3四半期の業績は、5社の内2者が増収、3社が減収となった。気候の影響により、アパレル市場全体が15〜16年冬商戦で苦戦を強いられたなか、プロパー消化率をどれだけ維持できるかが売上高と利益を左右したようだ。
中堅婦人服専門店再編が相次いでいる。このほど、4℃ホールディングス(HD)が子会社の三鈴の全株式を健康コーポレーションに譲渡することを決めたほか、昨年は、リコーグループだった三愛グループが婦人服事業をアイリンに譲渡し、神栄子会社の旧丸岡商事の小売業も同じく神栄子会社の神栄ライフテックスに事業承継された。売上高100億円以下の小売業では新たなビジネスモデルの構築が急がれている。
大手専門店が価格政策の見直しに乗り出した。各社とも円安や調達コスト上昇に伴い、商品価格引き上げに舵を切っていたが、暖冬による売れ行き不振で消費者の「安さ」へのニーズが依然として根強いことが鮮明になった。各社は商品によって、値下げと値上げの両面を考え、消費者の買いやすさと収益の両立を図っていく。(5月2日1面に続き)
SNSの中でインスタグラムがファッションブランドにもたらす影響力は一番という。インスタグラムのアクティブユーザーは現在、全世界で月間4億人。日本では1200万人を超え、ファッション分野のエンゲージメント(「いいね」を押すこと)は5700万になった。
5月から本格的にクールビズ商戦が始まる。最近はより軽装な「スーパークールビズ」が人気だが、16年は百貨店で素材や機能にこだわったジャケットやスーツなどきっちり感の高い商品を目玉に捉えている。
最近、アパレル関連企業の間で、不用になった衣料品を店舗に持ち込むと、それと引き換えに、商品購入時に使える割引券をもらえる機会が増えてきた。捨てるともったいないという衣類を活用するのに便利なサービスといえる。
カミナガ販売鰍フマグネシウム洗浄「MGウェット」は水とマグネシウムが反応し、水素の気泡を発生する性質を利用した製品で、水素を含んだアルカリイオン水で洗浄することによって洗剤量の低減、洗浄力アップ、環境対策のPRが可能になる。
東京都生衛組合の経営技術部は「第5回事故品展示会」を開催。今回のテーマは「ウエットクリーニングによる事故を防ぐには〜新JISへの対応策を考える」で、新JISの適用範囲となる「商業ウエット」の事故防止策を含めた各種事例を展示。さらに「クリーニング事故賠償保険」が適用された高額補償事故品などの紹介も行った。「大切な衣料の粗雑な取扱いによるトラブル防止策」で60万円、「断ち切り製品のほつれのトラブル防止策」で約55万円弁償事故品の展示があった。
アクア鰍ヘ国際的権威のあるデザイン賞のひとつ、iFデザインアワードのプロダクト部門でハンディ洗濯機「COTON」が受賞したと発表した。コトンは約200gのハンディ洗濯機で手軽に洗濯できるコンパクト性を特徴とし、部分汚れやシミ汚れをすぐに洗うことができる。
介護施設等の私物洗濯の需要が拡大基調にあることから、潟Zブンリバーでは私物用液体洗剤「モストケア」を新発売。衣類をふっくら清潔に仕上げ、抗菌効果で菌の増殖と臭いを防止。
イオンは「トップバリュ 組み合わせて使える 洗える羽毛掛ふとん Light」を売り出した。羽毛に水をはじく加工をし、自宅の洗濯機で布団についた花粉や汗、汚れを丸洗いで落とせるようにした。冬用に2枚重ねられるフックをつけた。ダウンの種類で価格が異なり、フランス産ダックのダウンを60 %使った商品はシングルロングサイズで税込み8,618円。
繊維商品めんてなんす研究会(略称TeMA)は3月8日「ウエット処理認定店」認定講座を開催。これまで2回開催してきた「ウエット表示試験工場」の内容に加えて□wマークが安全に処理できることを証明する「ウエット処理店」の認定内容と費用が公開された。TeMAが実施する試験では□wにアンダーバー2本表示のW3法(MA値20)をクリアできれば認定となる。
給、栄産業はランドリー工場の高生産・コスト削減に役立つ資材を提供している。特にロール機で使用する資材類は高品質な仕上げを行うために定評がある。実績のあるロール用ワックスはパットとコテ面の摩擦を低減させるため、パット寿命が延びるだけでなく、機械の寿命も延び電気使用量も削減できる。
体臭検査などを手がける「ベネフィット―イオン」(福井市)が、衣類に残る体臭を取り除く洗濯前処理剤「Bois-sDS」を開発した。スプレータイプで、洗濯前に衣類にふきかけると臭いの元を分解してくれるという。
日本クリーニング用洗剤同業会は15年1〜12月の洗剤等の出荷実績を発表した。年間の出荷実績は3万7460トンで、前年比3.6%増だった。リネンの好調に対して、依然ホームクリーニング市場は縮小傾向が続いている。
国際科学工業鰍ヘ、新製品の水洗い用洗剤「皮脂リムーバー」を発表した。ランドリー、水洗い時の皮脂汚れ、油汚れに対する洗浄力を強化した。特殊界面活性剤とオレンジオイルを配合、数種類の油性成分除去剤との相乗効果で油脂の劣化した臭いも取り除ける。ワイシャツの襟・袖に付着する皮脂汚れを分解するほか作業着などの植物油・鉱物油汚れにも効果を発揮する。
全ク連は、ホームページをリニューアルし、4月1日公開した。スマートフォンでの閲覧に対応するとともに、GPS機能を利用して組合員店検索ページの機能を強化するなど利便性を高め、「組合員と消費者の双方にとって使いやすい」ものとした。
日本寝具寝装品協会(JBA)は標準的な取扱い表示の標記例を示すことで消費者の混乱を少なくできるとして、新JISケアラベル発効に対応したガイドラインを作成。標記例は上限表示とJBA推奨の2通りを記載。試験はふとんCL協会の協力でMA布を使用してパーク、石油のドライCL、ウエット洗浄、乾燥試験などを実施、「JBAガイドライン〜ふとん洗濯表示の自主基準」を作った。
日本電機工業会は4月20日、2015年度の白物家電の国内出荷額は前年度より5.7 %増の2兆2475億円だったと発表した。前年度の実績を上回るのは2年ぶり。高価格帯の機種への買い替え需要が高く、過去10年間の平均値を上回り、好調だったという。製品別では、エアコン、冷蔵庫、洗濯機(6.2 %増,2947億円)と全体の6割を占める3製品がともに伸びた。
平成27年度は東京都、三重県、富山県のクリーニング組合が厚生労働省の補助金事業である「生活衛生関係営業対策事業」に取り組み、それぞれ「和服クリーニングの教則ビデオ制作による技術育成事業」「クリーニングお渡し袋有料化推進による省資源化推進事業」「組合ビジョン構築による組合加入の魅力強化対策事業」などの成果を収めた。
日本衣料管理協会が毎年実施している「衣料の使用実態調査」の結果から読み解ける事例、衣料の購入と所持、購入場所や価格などを紹介している。
CPSC(消費者製品安全委員会)と家具メーカーのAce Bayou社は2015年12月にビーズバッグチェアのリコールの再告知を行った。リコール前、3歳と13歳の子ども2人が中袋に入っているビーズに潜り込み窒息死した。業界の自主基準は警告ラベルの添付とファスナーを開けられないような製品作りをするということだったが、対象製品は後者の基準を満たしていなかった。
ここ数年、フランスで新しい体験・発見型ツーリズムとして「工場見学」の人気が高まっている。けん引役となっているのはNPO「企業見学協会」(AVE)が開設した全国の見学可能な工場の検索予約サイト。食品、工芸品、香水など伝統的商品を製造する中小企業が会員の大半を占める。会員共通の目的は消費者とじかに対話して信頼関係を気づくことである。
日本でも数少ない樟脳職人の内野和代は五感を駆使した伝統製法でクスノキから天然樟脳の結晶を抽出している。効率は決してよくないが天然樟脳は防虫効果が強いうえに、化学製品と違ってにおいは染みつくことなく抜けるためアレルギーのある子どもの服にも安心して使える。若い女性を中心にアロマオイルとしての人気も高まっている。
端切れをつぎはぎして作った衣服や布類「襤褸(ぼろ)」がいま、注目されている。日本のデザイナーはもとより、欧米でも「BORO」と呼ばれて愛好され、パリ・コレクションにもぼろ風スタイルが登場。欧米にはコレクターもいる。何が人を引きつけるのか。「BORO」の美学展は10日まで、神戸市東灘区の神戸ファッション美術館。東京・浅草のアミューズミュージアムでも8日〜来年3月、「BORO 美しいぼろ布展」がある。
ワイシャツの提供、クリーニング、宅配返送料込みのオールインワンサービス「ワイクリン」が登場。月初めにクリーニングしたてのワイシャツ20枚(1カ月分)が一括して自宅に届くので、それを1日1枚着た後は専用の回収袋に入れ、1カ月着終えたらまとめて返送して1サイクルが完了。翌月の月初めまでに新しいワイシャツセットが届く。スタンダードプランは月額12,800円(税別)。
柔軟剤メーカーは新商品を相次ぎ投入している。これまでの主流だった香りをつけたものだけでなく、臭いそのものを消したり、衣服に臭いが付きにくくしたりする商品が出てきた。家庭用柔軟剤の販売額はここ10年で1.4倍に増え、16年は733億円になる予測。これまで女性が好む香りだけでなく、消臭機能を強めることが注目されている。
バーコード製造のサトーホールディングスは高齢者の見守り支援に、インクや素材を工夫して100回洗濯しても、はがれたり名前が読みにくくなったりしない名前シールを発売した。30枚(1500円)程度から対応できる。低コストで負担感が少ない見守り支援として売り出す。
進入学のシーズンに、学生服が値上がりしている。羊肉の世界最大の輸入国、中国での「火鍋」ブームにより羊肉が大人気で、学生服の素材となる羊毛用の羊が減っていることが一因だという。東京都新宿区の学生服販売店「スクールプラザフジヤ」は今春、学生服の値段を約10年ぶりに5〜10%値上げした。1着あたり約1千〜3千円高くなる。総務省の小売物価統計調査によると、羊毛を使った繊維製品は値上げが相次いでいる。
大丸松坂屋、高島屋、そごう・西武国内百貨店の事業は訪日外国人向けの免税品販売などが増え前年を上回った。一方暖冬などで衣料品が振るわず2社が減益となった。各社とも訪日客の取り込みに注力し、高島屋は空港型免税店を展開する。消耗品など単価の低い商品が売れる傾向があり、爆買いから買い方が変わっているという。
オーストラリア内陸部に広がる乾燥したブッシュ。ここで強い日差しから頭を守るのがウサギの毛をフェルトに加工して作る「ブッシュ・ハット」。中心価格は1万3千円前後。輸出先として米国を上回る市場に成長したのが中国で、年産18万個のうち1万個が中国向け。製法は約130年前と同じだ。
マイクロビーズは、プラスチック製の微粒子で洗顔料やボディソープ、歯磨き剤などに配合される。しかし、排水処理施設のフィルターを通過して環境を汚染するだけでなく水生生物への影響も懸念されることから米国、欧州などでマイクロビーズ排除の動きが広がっている。
紳士服チェーン大手のAOKIはアイロン掛けが不要の男性向けシャツ「ハイスペックノーアイロンシャツ」を発売した。洗濯後もシワが気にならないように形態安定加工を施し、着心地を良くするために通常のシャツよりも通気性は3倍高めた。高い形態安定性を持たせ、洗濯後の面倒なアイロン掛けを不要にした。ストレッチ性のある素材を使って腕回りなどを動きやすくし、吸水速乾性を高めて汗のベタつきも軽減した。
射本康夫,p155〜158 抗ウイルス性能に関連する繊維製品の抗ウイルス性試験(ISO18184)を紹介。/抗ウイルス加工の開発について 瀬野重昭,p159〜164 機能加工素材の考え方、抗ウイルス加工商品「バリエックス□R」の開発経緯と技術背景について述べる。/抗ウイルス加工商品の開発事例 守屋文博,p165〜166 抗微生物加工商品との複合加工も可能な抗ウイルス加工商品「キャリーV」を紹介する。
臭覚情報である布製品用芳香剤の香り刺激が、視覚刺激である居間の印象に与える効果を検討した。フルーティフローラルの香りの臭覚情報は、交感神経活動を抑制し、視覚刺激である居間の写真に対する興味や関心を高めることが示唆された。
抗ウイルスメカニズムやインフルエンザウイルス以外の微生物に対する効果について紹介。/抗ウイルス素材の開発事例 小見山拓三他,p219〜222 「ヴァイアブロック□R」と「バイアクリア□R」の感染価減少結果、抗菌性能結果等を紹介。/抗菌・抗ウイルス機能繊維加工技術 山形啓祐,p223〜226 固定抗菌成分Etakの特性を生かした加工技術「クレンゼ□R」の特徴や、抗ウイルス効果等を紹介。/抗ウイルス技術の特長とその製品への応用 中山鶴雄,p227〜231 抗ウイルス技術「Cufitec□R」の特長や製品展開を紹介する。
p273〜281 睡眠は我々の健康を支える。本稿では、睡眠の役割と快適で健康的な睡眠を得るための寝具に求められる性能を整理した上で、羽毛ふとんの特性を解説する。
レッグウエア製造卸販売の岡本は、レディース向けのスパッツブランド商品「バランスフィット」を、新たな履き心地に進化させた新商品として16年秋冬から発売する。進化させた部分は、新技術の3D体形分析を導入し、年齢とともに体形が変化していく女性の体に合わせた同社オリジナルの型紙で「3Dバランスフィット」とした点。商品コンセプトは着ごこち、私にフィットする=B
休養・睡眠時専用のリカバリーウエアを開発・販売するベネクス(神奈川県厚木市)はこのほど、微弱な電磁波を発する独自開発生地を使い、販売チャネルの拡大をねらった低価格帯の新商品を開発した。新商品は「とろける。ほどける。楽になる。ネックコンフォート」。これを首に巻いたり、肩にかけたりして使うと、数十種類の鉱物を含むスカーフの生地が微弱な電磁波を発し、リラックス状態に働く副交感神経に作用し、筋肉の緊張をほぐし血行を促進。
グンゼは1日、「KIREILABO(キレイラボ)」の夏の「完全無縫製」シリーズを発売した。刺激や肌ストレスから肌を守り、優しく、心地よくあることを考えた肌が喜ぶスキンウエア。糸で縫わずに接着で仕上げ、洗濯タグをプリント加工で表示し、縫い目ゼロで凹凸の無い低刺激インナーである。縫い目による肌当たりや洗濯タグによるチクチク感を軽減し、摩擦による肌へのダメージを抑える。
東洋紡STCの花粉対策生地「アルゲンブロック」が、花粉対策マスクに採用された。マスク表面の緯糸にアルゲンブロックを使った繻子織りを配した。このことにより、花粉やダニの死骸、フンなどの有害物質を吸着、除去することができる。
はるやま商事は、講談社発行の女性ファッション誌「ViVi」のライセンスブランド「ViVifleurs(ヴィヴィフルール)」から新商品として、ひまわりオイルの保温効果に着目した「ひまわりオイル加工ブラウス」をこのほど発売した。綿50%・ポリエステル50%の生地にひまわりオイルを加工し、着用するだけで夏も快適に美肌をキープできるのが特徴。
フランスベッドは、ひんやり感を高めた肌掛けふとん「クールデオドケットU」を発売した。放熱性の高いポリエチレン糸をニット地に編み込んでソフトな肌触りを実現している。裏生地には高消臭機能綿100%「デュウ ホワイト」を採用し、通常の肌掛けとしても使えるように二重ガーゼを採用した。中わたはポリエステル100%。
羽毛(ダウン)の加工・製造のトレーサビリティ(履歴管理)への関心が高まっている。QTECによる「羽毛製品のトレーサビリティ"ダウンパス"」のセミナーに80社、104人が参加、動物愛護や品質管理で注目されている。
人件費などのコスト高騰が響き、ASEANシフトなど、日系試験機関の中国事業は厳しさが続く。国内市況低迷が試験機関の事業全体を圧迫、長期的には海外拡充が柱となる中、巨大な市場を持つ中国の新たな事業領域への挑戦を進める必要に。
化合繊主力の北陸3県(福井、石川、富山)の15年織物生産は、前年比微減となり、13、14年と続いてきた回復にブレーキがかかった。染色整理加工量では、石川で国内向け浸染が大半を占めるニット加工が9.0%増と好調だったが、数量の多い織物は微減。福井では、ニット加工は前年を下回ったが、織物は前年並みを維持した。
タイを拠点に東南アジア市場を開拓する動きが目立ってきた。タイ単独では市場性は限られるか、AEC、ASEAN全体を6億人の市場と捉えると可能性が広がる。生産拠点の役割に加え、ハブになりうると、生産・販売で活用する。
日本に留学する外国人が増えている。留学生数は2014年5月時点で14万人と、前年より3%増加。アジア人を中心にファッションや食、マンガといった「日本ならでは」の分野が人気だ。日本の文化に感心が高まっているほか、日本で学んだ経験が就職に役立つ面もある。クールジャパンに引き寄せられる外国人留学生の現状を追った。
織物産地が集まる西日本で、自治体による産地活性化が広がっている。綿クレープの滋賀県高島市、先染め綿織物の兵庫県西脇市、丹後ちりめんの京都府与謝野町が産地支援に乗り出した。いずれも国の地方創生事業の一環で、15〜19年度までの5カ年計画。雇用創生や地域コミュニティーの活性化を目指し、学生や住民も巻き込み、新しい産地のあり方を模索する。
@6月18日AドーンセンターB「カワイイ社会」について考える、キキパルフェはいかにして生まれたか、パネルディスカッションC繊維学会 TEL:03-3441-5627
@7月1日A大阪科学技術センターB紡績準備、練条とスライバ、リング精紡と新しい紡績法、糸の構造と物性、ワインディングC日本繊維機械学会 TEL:06-6443-4691
@7月7日〜8日A大阪科学技術センターB染色加工概論、染料概論、セルロース系繊維の染色加工、タンパク質系繊維の染色加工、合成繊維の染色加工、他C日本繊維機械学会 TEL:06-6443-4691
□京都会場:@7月22日Aキャンパスプラザ京都□東京会場:7月29日A日本女子大学B今の時代の顧客動向、技術にこだわった「よきモノづくり」、他C日本繊維製品消費科学会 TEL:06-6358-1441
発行:一般社団法人日本衣料管理協会 会長:小林茂雄/発行人:大谷芳男