調査・研究

日本衣料管理協会は、昭和53年より協会独自の調査網を活用して衣料品が消費者の手にわたってからの実態を調べる『衣料の使用実態調査』と時代や業界のトピックスを調査テーマとした『トピックス調査』の2つの調査を毎年実施しています。

衣料の使用実態調査

衣料品の生産・流通に関する統計やデータは各所で発表されていますが、衣料の取得・使用・廃棄の実態に関するデータは本協会の『衣料の使用実態調査』を除いてほとんど見られません。

調査の実施

衣料の使用実態調査』は、日本衣料管理協会の会員大学に在籍し、TA資格を目指す学生が調査員となって、学生本人、学生の父・母の所持する衣料について取得・使用・廃棄の実態を調べるものです。

調査の特徴
  • 中衣、外衣の主要な品目、1品1品につき調べている。
  • 中立の立場である日本衣料管理協会は、特定の分野、業種等への偏りがないので、結果にはバイアスがかからず生の姿が把握できる。
  • 調査にあたる調査員が、TA資格を目指す被服学を専攻する学生であるので、調査員の衣料についての専門性が高い。したがって、データの精度が高く、結果には信頼がおける。
  • 調査対象者の居住する地域がほぼ全国的に広がっている。
  • 調査対象者が1000~1300人と多く、また回収されたデータ数も相当数確保されている。
社会で活用

業界では、衣料品の商品企画・マーケティング・品質設計の基礎資料として、また、大学や研究所などでは衣料消費の研究に活用されています。また、日本人の衣生活の実態を知る貴重な資料として、新聞、テレビ、ラジオで使われているほか、高校の教科書で採用されたり、広く海外へも紹介されています。

調査の項目
  • 調査対象者に関する質問
     年齢、居住地(都道府県別〉、職業 (父・母)、愛読誌、購入時の重視項目
  • 品目別総所持枚数
  • 当該年度の購入衣料につき
     品目別購入枚数、季節、表地の組成、取得方法、購入場所、価格、着用状況
  • 廃棄方法
トピックス調査

『トピックス調査』は、『衣料の使用実態調査』と同時に行う調査で、学生が調査員となって、学生本人、学生の父・母について、当該テーマについて調べるものです。

調査内容

最近、実施したトピックス調査

調査テーマ 調査年度
リクルートファッションに関する調査
 →PDF(概要と結果)
令和4年度
衣服と環境に関する調査
 →PDF(概要と結果)
令和3年度
コロナ禍における女子大生の行動変化に関する調査
 →PDF(概要と結果)
令和2年度
メイクとファッションに関する調査
 →PDF(会報No.190より抜粋)
令和元年度
衣生活行動に関する調査 →PDF(報告書概要) 平成30年度
ファッションにおけるネットとSNSの利用に関する調査
 →PDF(報告書概要)
平成29年度
ファッションに対する価値観に関する調査 →PDF(報告書概要) 平成28年度
和装・和風雑貨に関する調査 →PDF(報告書概要) 平成27年度
洗濯・クリーニングに関する調査 平成26年度
靴に関する調査 →PDF(報告書概要) 平成25年度
ネットショッピングに関する調査 平成24年度
女子学生の衣料に関する調査-日韓中台による国際調査平成23年度
 調査結果講演会「『中国への進出策』を探る 」  →詳しく
 調査結果と概要(会報No.160より部分抜粋)  →PDF
 調査に関する記事が メディアに掲載  →詳しく
ファッション商品の購入に関する調査平成22年度
ファッションとエコに関する調査平成21年度
ファッションとメイクに関する調査平成20年度
カーテン・カーペットに関する調査平成19年度
衣料品などの品質表示に関する意識調査平成18年度
通信販売に関する調査平成17年度
靴とバッグに関する調査平成16年度
ブラジャーに関する調査平成15年度
ジーンズに関する調査平成14年度
洗濯・クリーニングに関する調査平成13年度
衣料の原産国・衣料品の価格に関する調査平成12年度
インターネットショッピングに関する調査 平成11年度
ライフスタイル観についての調査平成10年度
衣料の顧客満足(CS)調査平成9年度